こんにちは!ぼうしです!
田舎で暮らし、農作業をしていると気になってくることがあります。
「あの木のせいで日が当たらないなぁ。」
「無造作に大きくなってしまった木をなんとかしたいなぁ。」
小さな木の枝であれば、ノコギリなどを使えば切り落とせます。
けれど、その枝が太かったり、とてもいっぱいあった場合は手作業では辛いところ。
そういった作業も、チェーンソーがあれば仕事がとても楽になります。
チェーンソーというと、ジェイソンが持っていそうな怖いイメージがあります。
ジェイソンが持っているチェーンソーは、木こりの人が使うような大型のものです。
お店では家庭で使うような小型のものなどもあるので、田舎では割とポピュラーな道具です。
ただ、チェーンソーは確かに強力で、危険な道具であることは間違いありません。
危険性をちゃんと考慮した上で扱うことができれば、剪定作業などが格段に効率化できます。
STIHL170Cを使って説明します。
今回の記事は、STIHL社の170Cを使用します。
チェーンソーには、スウェーデン・ドイツ・日本・アメリカなどの国のメーカがあります。
メーカによって、扱い方が多少違います。具体的には、チョーク・デコンプなどの位置がメーカによってまちまちです。
中でも操作性が簡単なのが、アメリカのメーカSTIHL(スチール)社です。
STIHL社はデコンプボタンや始動スイッチ、チョークレバーなどが無く、可動させる手順が少なくて済みます。シンプルな設計ですが、プロが使われることも多く、今回使用する170Cも一番グレードが低いものであるものの、プロでも所有しているような信頼できるチェーンソーの一つです。
チェーンソーを使う時期は冬が最適
チェーンソーを使うのにはお勧めの時期があります。それは冬です。
冬は選定の時期とされていて木や枝を伐採するのに良いタイミングです。
理由としては、多くの木は秋に紅葉して葉を落とします。冬は冬眠時期となるため、根から水分を吸わなくなり、木が乾燥するからです。
乾燥した木は固くなり、刃が入りやすくなります。木の抵抗もなくなるので伐採が容易になります。
木にとっても冬眠時期に切ったほうがストレスがありません。
そのため、選定やチェーンソーを使う仕事は冬場行うのが一般的です。
また、松や杉など冬場でも青々としてる木も冬場に切ります。冬眠まではしないものの、水分を吸収する量が少ない時期なので、冬は伐採するのにベストな時期です。
揃えておきたいアイテム
チェーンソーを使う場合に、チェーンソー以外で揃えておきたいアイテムを一覧にしました。
・チェーンソーオイル
・ソーチェーンヤスリ(棒ヤスリ)
・備え付けの工具
・油性ペン
・グローブ
・ゴーグル
チェーンソーは、メンテナンスがこまめに必要な機械です。チェーンソーを使う場合は、「備え付けの工具」や「棒ヤスリ」はセットで持ち運ぶ必要があります。
グローブはチェーンソーを使う再、本来は耐震手袋を使います。チェーンソーの振動は手の毛細血管を破壊し、長年連続使用すると手に力が入らなくなる障害が残ります。
主に木こりの人などがなる障害です。庭仕事程度なら耐震手袋を使う必要はないかと思いますが、心配な方は揃えておくことをお勧めします。
尚、チェーンソーを素手で使うことは危険です。必ずグローブをしましょう。
また、チェーンソーを使う場合は、衣服もかなり汚れます。細かい木片や木ヤニ、チェーンソーオイルなどで、洗濯しても落ちない汚れが付きます。
作業の際は、カッパを着るか、汚れても良い衣服で行うのが良いでしょう。
各部の機能と安全確認
チェーンソーを扱う前に確認すべきポイントがあります。確認をすることで「あれ動かないぞ?」なんてことや、危険を軽減することが出来るのでやっておきたいものです。
ポイントさえ抑えてしまえば、そこまで面倒でもないので確認することをお勧めします。
この記事では、初めてチェーンソーを触る人に合わせて、機械の各部も見ていきます。
チェーンソーの持ち方
チェーンソーには持ち手が2つあります。一つはアクセルハンドル。もう一つは刃の手前にある取っ手です。
チェーンソーは基本的に、右手でアクセルハンドル。左手で取っ手を持ちます。取っては、身体側に地面と水平〜垂直に持つことが出来るようになっていて、機械の舵取りは左手で行こなうのが基本です。
この記事は、アクセルは右手。取っては左手で操作することを前提に書いています。
ポイント1 刃の確認
まずは、「刃」を見ていきます。刃は2つの部品に別れます。チェーン状に細かな刃がいっぱい連なっていると思いますが、これを「ブレード」とか「ソーチェーン」といいます。
ブレードは、「STIHL」と書かれた一枚板の溝を上を回転しています。この一枚板のことを「ガイドバー」と言います。
◯確認のポイント
「ブレード」を指で摘んで「ガイドバー」の上をストレスなく回転出来るか確認します。
「ブレード」が回転しない場合・または重い場合、「ブレード」が「ガイドバー」から外れているか、「ブレード」の締め付けがきつくなっていることが考えられます。
ブレードの取り付け方法・締付け方法は別の記事で説明したいと思います。
今回は確認だけ行いましょう。
ポイント2 緊急ブレーキの確認
緊急ブレーキは、左手で持つ取っ手と刃の間の「羽」のようなレバーが、それにあたります。このレバーを前方側に「カチッ」となるまで引けば、緊急ブレーキが効きます。
後方に戻すと緊急ブレーキは解除されて、チェーンがフリーになります。
ポイント3 燃料とチェーンソーオイルの確認
チェーンソーには2箇所オイルを入れるところがあります。ひとつは燃料タンク。もうひとつはチェーンソーオイルタンクです。基本的には両方のタンクを満タンにした状態で使用します。
購入したばかりでは当然どちらも入っていません。けれど、店頭購入した場合。お店側がテスト運転した上で商品を渡す場合があります。こういう時はたいていサービスでどちらのタンクも満タンの状態で渡してくれます。どちらにせよ、最初の容量は確認をしたほうが良いでしょう。
ポイント4動作レバーの確認
動作レバーは、チェーンソーの始動〜停止までを操作する重要なレバーです。
レバーには4段階の位置があります。
一番上 ・・・ 停止 (作業終了時の元位置)
2番目 ・・・ アイドリング (通常使用時)
3番目 ・・・ ハーフスロットル (始動時)
一番下 ・・・ チョーク (始動時)
確認時は、一番上の「停止」にレバーがあることを確認します。
チェーンソーの動かし方
ここでは、チェーンソーの始動からアイドリングまでの動かし方を説明します。
アイドリング状態まで動作できれば、あとはアクセルを押すとブレードが回転し、木や枝を切ることができます。
安全に使う方法や、木を切るコツなどは別ページで掲載予定です。この記事ではアイドリングまでの動作を紹介します。
チェーンソーに燃料とオイルを入れる
まずは燃料を入れます。チェーンソーには2種類のオイルを入れるタンクがあります。
取っ手側にあるタンクに燃料を入れていきます。170Cは2サイクルエンジンです。2サイクルエンジン用の混合オイルを入れていきます。混合燃料とは、ガソリンとエンジンオイルを混合したオイルです。
エンジンと燃料の詳しい話は、「草刈り機の使い方」で説明しています。よろしかったらこちらも読んでみてください。
混合燃料もホームセンターで販売していますので、それを購入するのが一番簡単です。
次にチェーンソーオイルを入れます。
チェーンソーオイルが刃を円滑に回転させるための潤滑剤の役目をしています。
チェーンソーオイルが無い状態で動かすと、チェーンソーが壊れます。
チェーンソーオイルと燃料は同じ量づつ減っていきます。なので、燃料を入れるタイミングでチェーンソーオイルも入れ、入れる際はどちらも満タンで入れるようにすると故障の要因が大きく減ります。
緊急ブレーキをかけます。
先ずは、刃のカバーを取っておきましょう。そしてエンジンをかける時は、絶対に刃に触れないようにしましょう。
緊急ブレーキを刃側に倒してかけておきます。この手順が一番重要です。
チェーンソーはエンジンがかかった直後から刃が回転すると思っていてください。これ以降の項でくわしく説明しますが、始動時に自分の意図なしに羽が回るので大きな怪我になる可能性が大きいです。非常ブレーキは必ずかけておきましょう。
チェーンソーを始動させます。
チェーンソーを正しく動作させるには「始動」が最も重要です。なぜなら、うまく始動できないとチェーンソーは動作しないからです。手順が少し細かいですが、なるべく丁寧に記載していきます。
動作レバーを一番下「チョーク」の位置に合わせます。
動作レバーを「チョーク」の位置に合わせるには、アクセルハンドルの動作が必要です。アクセル動作は「トリガー」を引くとアクセルがかかりますが、トリガーを引くにはハンドルを握る際、手の掌に当たる部分に「インターロック」があります。
ハンドルを握ると自然にインターロックを解除できますが、インターロックを解除して初めてトリガーを引くことが出来るようになります。この状態で、動作レバーをチョークの位置に合わせる事ができます。
スターターを引きます。
スターターとは車で言うと、エンジンをかけるためにカギを回すところです。最近では「スタート」ボタンが付いている車が主流になりましたが、このスタートボタンの部分を表します。
チェーンソーのエンジン部分にロープに繋がれたハンドルがあります。
これがスターターです。このスターターを勢いよく引っ張るとエンジンが掛かります。一度二度引っ張るだけでは、なかなかエンジンは掛からないかもしれません。けれど、エンジンがかかるまで、引っ張っては戻しーと繰り返します。
草刈り機のエンジンのかけ方も同じ様なものですが、チェーンソーの方が掛かりは鈍いです。それは、チェーンソーの良し悪しではなく新しいものでも同じです。
チェーンソーはより勢いをつけて引っ張れるように、水平の地面においてアクセルハンドル部分を足で踏んづけることで、身体全身を使って引っ張れるようになっています。なかなかエンジンがかからない場合は、このようにしてエンジンをかけるのも良いでしょう。
エンジンはかかっても、一瞬で止まります。
動作レバーを「チョーク」の位置でエンジンを掛けると、掛かっても一瞬で止まります。
これで最初の始動はうまく行きました。
STIHL社の170Cは始動のステップが2つあります。はじめは「チョーク」の位置でエンジンを掛けるところ。これは一瞬でエンジンが止まります。
次は動作レバーを上から3番目の「ハーフスロットル」の位置に合わます。そして、改めてエンジンを掛けます。
このとき、「緊急ブレーキ」をかけていないと、エンジンがかかったと同時に刃が回転して危険です。「緊急ブレーキ」を今一度確認してエンジンを掛けましょう。
エンジンがかかると、ものすごい音とともに動き出します。
動いたら、もう一度エンジンを止めます。
エンジンがかかってる状態で、動作レバーを一番上に合わせるとエンジンが止まります。
ここまでで「始動」が終了します。
改めてエンジンを掛けます。
動作レバーを上から2番めの「アイドリング」に合わせてエンジンを掛けます。
「始動」を行った以降、半日くらいまでは「アイドリング」からエンジンを掛けられるようになります。
エンジンをかけると、アイドリンが始まります。アクセルトリガーを引くときだけ刃が回転し、話すと回転が止まります。
この状態でようやく伐採作業ができるようになります。安全を確保した上で、作業に取り掛かりましょう。
エンジンを止めます。
作業が終わったら、エンジンを止めます。
エンジンがかかっている状態で、作業レバーを一番上の「停止」に合わせます。
合わせるとエンジンは止まります。これで、作業終了です。お疲れ様でした。
使い終わったらお手入れを
チェーンソーはお手入れが頻繁に必要な機械です。
30分〜1時間おきにお手入れが必要です。ですので、使い終わったあとも最後にお手入れしておけば、次回使う時にラクになります。
お手入れ方法は、次回別の記事で紹介しますのでそちらをご参照ください。
いかがだったでしょうか?
少し長い記事になってしまいましたが、2度3度使っていくうちに身体がわかってくると思います。
しばらく使わなかったときなどに、またこの記事を参考にしていただければと思います。
もしこの記事を読んでいて、わからない点があったら教えてください。その際に記事をブラッシュアップしていきます。
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