こんにちは!ぼうしです。
今回は野菜の苗作りについて記事にしたいと思います。
トマトやナスなどのナス類や、キュウリなどは、野菜の苗を畑に植え込みます。
野菜作りは苗づくり8割と言われるほど重要な作業です。
それでいて実は難易度が高い作業です。
けれど、要点を抑えて苗作りすれば、意外と育ってくれます。
僕のような会社勤めの「休日農家」さんでも、苗を作れてしまいます。
今まで苗作りが上手くいかなかった人も、きっとハードルが低くなると思います。
また、苗はホームセンターや直売所でも販売されています。
ホームセンターで販売されている苗の活用法方などもお伝えします。
苗作りとは
畑で野菜を育てるのには2つの方法があります。
一つは畑に種を蒔く方法
そして、もう一つが苗を植える方法です。
僕の考える苗作り目的は3通りあります。
②早く収穫したい。
③手軽に農作業したい。
苗というのは人工的に作ったものです。
自然界では種が大地に降り立ち、発芽して草木となります。
なので、本来は苗なんて作る必要が無いのです。
ただ、場所によっては種から成長させるのにはむづかしい地域があります。
例えば、僕の住む長野では、春先の気温は寒すぎて発芽しないのです。
苗作りは、発芽出来るように予め暖かい環境を作って栽培します。
そのおかげで、初夏の暖かい時期に苗として植える事で、野菜は夏に収穫期を向かえるように育つのです。
苗は本来であれば収穫が遅い、或いは育たない場所に作付け出来るようにする人間の知恵なのだと思います。
サラリーマンが苗を作るに当たってのポイント
苗作りの方法は色々あります。大きくやられている農家さんは、ビニールハウスの中の暖かい環境で作るのが一般的です。
日中暑い日は、ハウスの中に風を通すために換気をし、寒い時は毛布を被せます。それを一日に何度か面倒を見ることもしばしばです。
サラリーマンのような「休日農家」にはハードルが高いです。
そこで、苗作りに必要最低限のポイントを抑えて、それをクリア出来るようにすれば育苗も出来るようになります。
この記事で紹介する方法では、なんと週に一回のお世話で苗作りが出来てしまいます。
週に一回のお世話なら、週末農家さんでも充分に育苗が出来ますね。
ポイント1 土作り
土は市販の培養土を主に使います。それで強い苗を作るには、自分の畑の土と籾殻くんたんも用意します。
市販の培養土、畑の土、籾殻くんたんを
7:2:1の割合で混ぜ合わせます。
そして、1週間ほど寝かせます。
苗にとっては、市販の培養土がもっとも成長しやすい土です。
培養土は野菜が成長しやすいように調合されているので、野菜を育てるのに理想の土と言えます。
けれど、野菜が実際に育つのは畑の土です。
畑の土は固く、いろんな微生物も介在し、雑草の種なども混ざっています。
そのため、苗づくりの時に予め畑の土を混ぜておくと、苗は畑の性質に馴染んだ状態で成長します。
なので、畑に植え込んだ際、環境の変化に強い苗が出来るのです。
こちらのページに土作りに関する記事を作りました。合わせてご覧ください。
ポイント2 温度管理
苗が育つには適切な温度があります。
育苗の中で、もっとも大変なのが温度管理です。温度管理を適切に出来ていないと、芽は出てくれません。
野菜それぞれ適切な温度は違いがありますが、平均をまとめるとコチラになります。
夜間 : 14度以上
日中の温度管理は日のあたりの良い場所へ置いておけば適温になります。日光に浴びせる事が一番良いです。
ただ、夜間は「14度以上」保たせるには保温する必要があります。
それに日中であっても、長野のような寒い地域はなかなか気温が上がららなかったり、天候が悪い日が続くと、やはり保温が必要な場合があります。
ポイント3欲張らない
苗を作る際に、欲張っていっぱい作りすぎないことをオススメします。
なぜかと言うと、苗の数が増えれば増える分だけ温度管理が大変になるからです。
と言っても家庭菜園をある程度広範囲にやりたいとお考えの方も多いかと思います。
そういう場合は、自分が作りたいとっておきの野菜のみ苗を作りましょう。
その他はホームセンターや直売所で苗を購入したり、種を直まきできる野菜を増やしたりといった工夫をするのが良いかい思います。
ポイント4 難易度の低い野菜苗からチャレンジする
野菜によって苗の作りやすいものと、そうでないものがあります。
苗づくりを初めてやられる人は、今年は難易度の低いものからチャレンジするのが良いと思います。
・カボチャ
・ズッキーニ
・キュウリ
・トマト (小玉ほどかんたんです)
・ナス
・ピーマン(南蛮なども含む)
・オクラ など
難易度の違いは、主に成長できる気温です。難易度の低いものは冷涼な気候でも育ちます。
逆に難易度が高いものは亜熱帯地域出身の作物です。これらは、なかなか芽が出ませんし、特にナスやピーマンは成長も2ヶ月くらいかかります。
ポイント5 育苗は計画的に
畑を始める時、案外失敗がちになることがあります。それは、畑に植えるタイミングを逃してしまうことです。
農作業は「いつ収穫するのか」というゴールから、逆算して計画的に日々の作業を行っていく必要があります。
種を買うと、裏面にいつどんな作業をするのかカレンダーが載っているものが多いです。その暦から遅れてしまうと、野菜の収穫期を逃してしまうことがあります。
苗作りするときは、前もって自分が作りたい野菜が度のタイミングで育苗する必要があるのかを調べた上で行いましょう。
オススメは3月頭です。その頃にお店の種の裏側をよく確認して、いつ育苗するのかを計画していきましょう。
休日農家でもできる!野菜苗の育苗方法。
僕のようなサラリーマンでも十分できる野菜の育苗方法をご紹介します。
ご自身が育苗される際の参考となれば幸いです。
今回ご紹介する育苗方法で使用する材料はコチラです。
・水稲用苗箱
・10号苗ポット
・熱帯魚用ヒーター(サーモスタット付き)
・温度計(最高温度と最低温度が記録できるもの)
衣装ケースの中に、水稲用苗箱を敷き、そこで苗を育てます。
苗は10号ポットで作ります。10号ポットだと、水稲用苗箱で18個の苗を栽培できます。
主にこの方法で、トマトやキュウリなどを育てます。
保温は、熱低魚用のサーモスタット付きヒーターを使用し、衣装ケースの底に水を張って、水を温めます。
水は衣装ケースの底辺で一定に温度が上がっていきます。衣装ケースの蓋をして、衣装ケース内の気温が上がっていきます。
蓋は、苗が呼吸できるように穴を開けておきます。
この方法であれば、日中は25度以上。夜間でも14度程度を保ちながら育苗することが可能です。
温度管理をする為の温度計も準備しましょう。
一日の最高温度と最低温度が記録できる温度計があります。
それを使えば、朝方まだ眠っている間の最低気温も、日中仕事へ行っている間の最低気温も測れてしまいます。
お仕事がお休みの週に1度。天気が良ければ、苗箱ごと外に出して、十分水を与えます。
水を十分に与えると、次の1週間まで水をやらなくても育っていきます。
衣装ケースのしたに敷いた水も、減っていれば足します。
お世話をするのは基本、1週間に一度程度で出来てしまいます。
温度管理と苗の健康状態は毎日見るようにしましょう。
購入した野菜苗を使う
家庭菜園をされてる方の多くは、苗をお店で購入して、それを使います。
「苗づくり8割」と言われているので、その8割の仕事をお店で購入できるのだから、ありがたいことです。
ナスやピーマンなどは、苗づくりの難易度が高いです。
こういった難易度が高い野菜などは購入する事も選択肢として残しておきましょう。
僕の場合、サンマルツァーノという加工用のトマトを作ります。
普段お店で売られているトマト苗は生食(サラダなど)が多いです。
加工用トマト苗はあまり売っていないので、自分で作ります。
それ以外に、苗床のスペースが余っていれば、別の苗を作ります。
ホームセンターや、直売所の苗は強い
苗が売られているところも色々ありますが、ホームセンターの苗は結構強く、畑にも順応しやすいです。
少し古くなったりして値段が下げられた苗も見ますが、そういったものでもしっかり育ってくれるので、出会った時は良く購入します。
近隣の直売所で売られている苗もオススメです。
畑から近隣の直売所では、同じ土地質の環境で作られたものが多いので、苗がびっくりしてしまう事もありません。
その上地元の人達が通年育てている品種が多いので、土地に合った苗が手に入ります。
また地元の在来種の野菜苗に出会ったりと、ホームセンターとはラインナップが違うのも魅力的です。
市販の苗はそれとして試してみるのも家庭菜園の楽しみを広げる事ができます。
無理のない苗作りで、家庭菜園を楽しもう
家庭菜園は楽しんで行うのが鉄則です。はじめての場合、いろんな事に手を出したくなりますが、先ずは自分のできるところから着々と経験を積むのが近道と言えます。
しっかりと苗が育ち、収穫を迎えてくれることが重要です。そのためには、自分のできる範囲で少量から苗作りをするのをオススメします。
野菜たちが自分たちの作業に応えてくれると、とっても楽しくなります。小さな幸せをコツコツ積んで、より大きな畑にしていきたいと僕も思っています。
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